不定期更新日記 - July 2001 -

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2001/07/02 泣きっ面に蜂

 ここ一ヶ月のことをすぐに思い出せない。記憶がスッ飛んだといってもいい位に。
 やはり、色々あり過ぎた。日記に書かれていないことも幾つかあるのだが……
 タクトランドの閉店告知、そして旧ジャレコの業務用ゲーム市場からの撤退を匂わせる行動(撤退と見てもいいだろう)。主立った原因はこの二つだ。
 どちらも自分にとっては非常に大きな打撃だ。ブランニューの攻略記事、ダイアグラムなどが上がり始めた矢先の出来事だけに、この勢いで自分のサイトが閉鎖になっても誰も疑問に思わないのではないだろうか。
 ここ数年の自分を支えてきた、自分にとっての拠所を一ヶ月の間でほぼ同時に失ったことになる。失意のどん底と言っても、差し支えあるまい。
 とはいえ、できることがなくなったわけでもない。消えようとしているものを残しておくことも重要だろう。

2001/07/13 招待状を見た時にゃマジで体温が何度か下がった気がしましたよ

 7月20日に予定されている、筑波さくら先生のサイン会の招待状が届いていた。
 ……こういうものに限って何故当たるのだ(汗)
 困ったことに開催地は仙台。招待状が来なかったら「ま、当然だよな」とか言いつつ諦め、ネタにするつもりだったのだが……もちろん、招待状が来てもネタになってしまうことは最早言うまでもないだろう(爆)
 そして本当に来てしまった。おいおい、どーするよ?
 こーなった以上、選択肢は一つ。……そりゃ行くしかないでしょう。
 それがファン。それが漢。こういう時には金と労力、そして時間を惜しまないのだ。

 しかし……定員は200名。何故当たったのだろうか?
 1.本当に運が良かった
 2.仙台という地理的条件もあり、倍率がかなり低かった
 ……ま、「2」だと考えるのが普通だろうか。

 何にしても、実行に移すにはそれなりの覚悟、そして金が要る。
 覚悟の方は問題ないのだが……
 まずは下調べだ。交通費は一体いくらかかるのやら……

2001/07/15 下調べ

 仙台までの交通費を算出。まずは一番金をかけずに行くための方法を模索することから始まるが……
 午前5時10分、上野発の常磐線……無理じゃん(汗)
 やはり新幹線以外の手段はなかった。そして新幹線を使うと11000円程必要となることが判明。以前豊橋にいる友人の家に行った時よりもはるかにコストが高い。

 ……仙台ってそんなに遠かったのか(汗)

 帰りのスケジュールも時間的に余裕はないようだ。詳しくは調べなかったが、鈍行列車を使うと15時辺りに仙台を出る必要がありそうだった。よって時間に余裕を持たせたいとなると、これまた新幹線以外の手段はなくなる。  2万3000円弱の交通費を捻出する以外に、仙台に行く術はないということだ。
 予想こそできていたものの、さて、どうしたものか……

2001/07/19 「金を作る」っていい響きがしない

 交通費を捻出するためにろくすっぽプレイしないゲームを売りに行くことにした。こういう手段は取りたくなかったのだが、急を要する事態故、そうも言っていられない。
 メインはパソコンのゲームだ。で、そのほとんどが未プレイ、しかも一つは未開封。自分が本当にパソコンでゲームをしない人間であることを痛感する。
 つまり、パソコンを前にすると真っ先にゲーム以外のことを始めてしまうわけだ。
 まあ、折角の機会だ。この際だから色々減らしてしまおう。その必要性は今もあるのだし……部屋の中の物資に関しては、今もなお飽和状態にあるのだ。

 秋葉原でゲームを処分した結果、3万円に届く予想以上の額となった。
 ああ、これで仙台に行ける……。
 そう思いつつ安堵するが、途端にその後のことを考え出してしまう。
 真っ先に気にしてしまったことというと……さしずめ、サイン会参加者の男女比だろうか?

2001/07/20 文章の長さが思い入れの深さだと思いねぇ

 サイン会当日。準備やら何やらで、結局は3時間程しか寝ていない。
 ……ま、これもお約束ということで(汗)
 朝9時頃に東京を発つ東北新幹線、MAXやまびこ号で一路仙台へ。大体の時間しか調べていないので、何というかぶっつけ本番に近いものがある。
 東北新幹線は途中まで他の路線の新幹線と連結して走るため、何とも分かりにくい。発射前のベルが鳴り終わり、扉が閉まる5秒前。ここで初めて目の前にあるのが自分の乗るべき新幹線であることに気付き、焦って飛び乗ってしまう。
 ……ここで言っておくが、新幹線への駆け込み乗車はこの上なく危険である。くれぐれも真似をしないように。自分でそういうことを理解しておきながらやってしまうあたり、我ながらまぬけというか何というか……。
 ま、結果的に問題はなかったので良しとするか(笑)
 よくよく考えると、今回乗ったMAXやまびこ号は2階建ての新幹線。初めて乗る車両であることに気付く。以前500系のぞみに乗った時は酒も入っていて随分と気分が良かったが、サイン会を後に控える今は違う。ちょっとしたことに気を使いながら、神経を少しばかり尖らせていたのである。

 まず、自分が本来このサイン会の参加者としては毛色の違う存在であることを自覚していなくてはならなかった。基本的には女性、小さい子は小中学生の女の子までいる場所に20代のいい年した兄さんが来るのだから、その子たちに男性的なイメージを無駄に与えるのもアレだ。
 会場に来ている女の子たちには「こんなお兄さんも筑波さくら先生のファンなんだ」と思わせたい。少なくとも「こんな」の部分にマイナスイメージを連想させるようなことだけは避けるべきだろう。
 すぐに思い付く範囲だと「汗をかかない」ことだったり。何てことはない、普通の女の子が気にすることに気を配っていればよいだけなのだが。今日は天気が良いので、新幹線の車内では直射日光を浴びない位置に座るとか、扇子で扇いで体温の上昇を抑えるとか。すぐに思いつくことというと、その程度である。
 必要な所にだけ気を配っていれば、後は普段と同じである。滅多に乗らない新幹線。日の高いうちに乗ると、さすがにスピード感を味わえる。夜に乗った時は、スピード感も何もあったものではなかったことを思い出す(汗)
 ……さすがは超特急。

 11時20分頃、仙台に着いた。うおぅ、とうとう来てしまった(よくやるよこの男も……)
 招待状の地図を頼りに歩き、迷うこともなく会場であるアエルに辿り着く。……建物がでかい。白泉社の人気作家さんともなるとこんなトコでサイン会をするのか……と変な先入観を持ってしまうほどにでかい。
 中に入り、4Fのアイエ書店へ。ここがサイン会の会場となる書店だ。外から建物を見るとやたらにでかかったが、中のテナントは至って普通。先程の先入観は綺麗に消え去った。
 セットアップされている机などを見て、自分が進んできた道のりに何ら間違いがないことを確信する。これで一安心だ。サイン会まで時間があるので、少し考えた後に本を1、2冊買って読むことに。ま、コミックだが(汗)

 ここで買ったコミックのうちの1冊は「ラブひな」の12巻だったりする。
 しかしまあ、この12巻の展開のなんとパワフルなことか。ラブコメでパワーに圧倒されるというのも、これまたすごいものである。
 まぁ、ギャグ漫画ならではの無茶な展開とか、今流行りの「妹」とかによる部分が大きいのもあるのだが。
 妹……ホントに人気あるよなぁ(汗)そんなにいいもんなのだろうか(詳細を知らないのでこれ以上の言及は控えるが……)
 しかし、キャラクターの味付けとなる個人スキル(必殺技とか)にパクリの要素があるのはどうもいただけない。
 「新鳴流裏八式」とか言われると、やはりKOFの誰かさんを連想してしまう……
 閑話休題。

 サイン会まで1時間半あったが、食事をする気にはなれなかった。同じフロアの喫茶店で漫画を読みつつ時間が過ぎる。すぐ近くの席にスーツを着た方が二人、それとワンピース姿の女性が後から来店していたのだが……。勘が鋭いというか、根性が悪いというか……私のような奴にとってはどう見ても「筑波さくら先生と白泉社の方」としか思えない……これは確信だった。
 フライングってかなり後味の悪いものだな、と思う。ちょっとだけ他の人の先を行っている優越感は確かにあるのだが。

 そして午後1時、サイン会が始まった。
 ちなみに先程の確信は大正解(だからどうした)。後はひたすら待つだけだ。
 招待状が届いてからずっと気になっていたことなのだが、参加者の男女比はというと……比率は分からないが男性は1ケタだったりする。これも覚悟はできていたが、今となってはあまり気にならない。ま、ファンであること自体は同じなんだし。
 本来は招待状の整理番号順にサインを貰うことになっていたのだが、その予定が大きく狂っていて、列に並んだ順ということになってしまっていた。実は当日の昼までに書店で整理券を配布していて、それを貰った人もサインを貰えることになっていたのである。つまり、結果的にではあるが「当日発売の限定テレカを目的にしていた人はテレカだけでなくサインまで貰って大ラッキー」ということだったのだ。招待状を貰えなくても諦めなかった人が、今回の勝利者ということになるだろうか。今後予定されているサイン会でもこういう事になるかは分からないが。
 ただ待っている間のコトは省略。招待状の整理番号通りにサインを貰えないことに不満を漏らす人もいたり、列の並びがよく分からずに別の所から並んでしまって(しかもそれを手引きしたのが店員さんらしい)少し混乱する人もいたりで、ちょこっと書店側の不備もあったかな……と思ったが、ほとんどの人は文句一つ言わずに並んでいた。うーむ、ファンって強いねぇ……とか思ってみたりする。

 で、とうとう自分の番が来た。写真撮影とかできるのかなと思ったが、自分の前に並んでいた人たちが写真を撮っている所を見ると、どうやらOKらしい。それでも一応は訊いてみるのが礼儀。で、あっさりOK。今回のことは写真つきレポートを作ろうとか考えていたので快い対応に感謝。
 とはいえ、上げるのは先生が写っていないカットに限定。ま、そりゃ当然ですわな。
 自分の前に並んでいた人の中にはただ写真を撮るだけでなく、一緒に来ている人に頼んでツーショットの写真を撮ってもらったりという人までいたりする。もちろん、同性である女の子だからできることなのだが。私にはそんな真似ができようはずもない。
 漫画家という職業の人は別にタレント性を持ち合わせているわけでもない。漫画を描いていることを除けば至って普通の人であり、私にとって見ればさほど年の違わない女の人なのである。しかも初対面の。そんな人を相手取っていきなり「ツーショット撮らせて下さい」などと言えるだろうか?
 この時ばかりは会場にいる女の子との違い……というか差を思い知った。だからといってツーショットの写真を撮りたいかなどと言われると、もちろん首を横に振ることになる。ここは「できもしないことを考えるな」という結論に落ち着いた。
 そしてサインを頂く。色々話とかもできたらなぁ……と考えてはいたが、時間にそこまでのの余裕はなかった。予想はできていたが、やはり残念だ。
 郵送で届いた招待状に書いてある名前を見てサインをしてもらうわけなのだが……やはりというか、横浜から来たことには先生も驚かれていた。そういう反応はこちらとしても欲しかったので、来た甲斐があったかな、と少しだけ満足。
 しかし、数分後には自分の時より遥かにすごいリアクションをする先生の姿が……。どうやら横浜なんかよりも遥かに遠い所から来たファンがいらっしゃったらしい。
 つまり、首都圏近郊在住でその手の勝負に勝つのは無理というわけだ(……競うな)

 午後4時。サイン会が終わるまでずっといるようなファンは多くなかったが、途中2回の休憩をはさみ、3時間にわたって続いたサイン会は拍手の中で終了。
 本当にお疲れ様でありました。

 全てが終わって、少しばかり脱力感を感じつつアエルを後に。どこかで食事でも……と考えたが、どうもその気が起きない。結局は寄り道らしい寄り道もせず、5時頃に仙台を離れた。
 サイン会だけのために仙台へ行き、サイン会が終わったら仙台を離れる……果たして、それで良かったのか? しかし、体にたまっていた疲労はそれについて考えることすら許さなかったらしい。
 うう、何かもったいない気がする。3時間位は自由にできる時間もあったのに……。

2001/07/22 「奇跡」……っていうのかねぇ?

 届くはずのない、友達からのメールがPHSに入っていた。
 彼は転勤でアメリカへ行ってしまっていた……はずなのだが。
 下手すると5年位日本に帰ってこられない……はずなのだが。
 なんと3週間足らずで日本に帰ってきていたのである。即座に彼に電話をかける。
 話によると、アメリカに渡ってあまり経たない内に、本社から帰国の要請があったそうだ。会社に必要とされる人間の悲しさか。会社に振り回された形だが、彼はあっという間に日本へ帰ってきてしまった。

 ま、いいか。結果としては。今後も何かの機会に会ったり、話したりできるのだし。彼は「これで今年のコミケに行ける」と言っていた(笑)
 そう、去年自分がコミケの世界に引きずり込んだ、その人なのであったりする(去年の日記を参照)
 今後、足を洗う機会は……多分ないだろう。いい機会かもしれなかったのに(爆)


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